繊維製品品質管理士(TES)

繊維製品の品質管理の専門知識を認定する資格です。

職種・業界:

繊維製品

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 5月上~下旬
試験実施日: 7月下旬の日曜日
合格発表日: 9月中旬
受験地  : 東京・名古屋・福井・関西・倉敷・福岡
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 5年間(※更新試験合格により更新)

【メリット】社内評価★★☆  こんな資格

 以前は通商産業大臣認定の国家資格だったこともあり、繊維素材メーカー、染色業者や生地メーカー、縫製を手掛けるアパレルメーカー、商社や卸商・小売企業、あるいはクリーニング業や洗剤メーカーなど、アパレル関連業界の品質管理に関わるスタンダードな資格として認知されています。
 「繊維製品品質管理士(TES)」の試験は誰でも受験できます。また、ほかに服飾専攻の大学生・卒業生を対象にした下位資格の「衣料管理士(TA)」があり、TAの有資格者は、TES試験の一部科目が免除されます。
 とくにメーカーの品質管理部門や製品検査部門では高く評価される資格ですが、企画・開発・営業など、他部門においても取得が奨励されており、業務にも生かされています。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 短答式試験3科目と記述式試験2科目からなります。科目合格が認められており、合格科目は翌年以降3年間は受験免除が認められますので、4年間で5科目を合格すれば試験合格となります。
 短答式試験は択一問題で、このうち「繊維に関する一般知識」の科目は、大学・短大で繊維技術に関する科目を履修、繊維製品の品質管理業務に5年以上従事、衣料管理士(TA)の資格保有、の3つのうちのいずれかに該当する場合は科目免除が受けられます。
 記述式試験は、消費者からの苦情を原因究明し、再発防止のための製品企画や品質管理を行う事例問題と、品質管理業務に関する600~800字程度の論文問題です。

【目安】費用3~8万円程度こんな勉強

 「繊維に関する一般知識」は、繊維の種類や性質、糸や布地の種類・製造方法・性質、染色加工に関する勉強内容になります。
 「家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識」は、衣料品の企画・設計・製造、消費性能や試験法、品質管理・品質保証に関する勉強です。
 「家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識」は、消費者行動とその調査法、消費者問題や消費者政策、衣料の流通・消費・消費者苦情や環境問題に関する勉強になります。
 協会発行のテキストや問題集を使っての、自学自習が可能ですが、日本繊維技術士センター(JTCC)が主催する「受験講習会」を利用する方法もあります。 

試験概要

◆主催団体
  一般社団法人 日本衣料管理協会
◆試験科目
●短答式試験
(1)繊維に関する一般知識/(2)家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識/(3)家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識
●記述式試験
(1)事例/(2)論文
◆合格基準
各科目とも、60%以上の得点
◆合格率
20%程度


 
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