自動車整備士

自動車のメカニックの技術レベルを証明する国家資格です。

職種・業界:

自動車整備士

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 : ,
受験申込日: (以下、自動車整備技能登録試験の場合)
[第1回]:8月上旬
[第2回]:1月下旬
試験実施日: [第1回]学科:10月上旬の日曜日
[第1回]実技:1月下旬の日曜日
[第2回]学科:3月下旬の日曜日
[第2回]1級学科(口述):5月中旬の日曜日
[第2回]実技:8月下旬の日曜日
合格発表日: [第1回]:2月上旬
[第2回]:9月中旬
受験地  : 各都道府県
※実技試験は原則として札幌・宮城・新潟・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄
取得方法 : 試験合格
※自動車整備技能登録試験合格により自動車整備技能検定試験は免除
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格

 自動車整備の技量をはかる国家試験が自動車整備技能検定試験で、合格すると自動車整備士の国家資格を取得できます。
 自動車整備士の資格は、3級・2級・1級と特殊の4種類があり、3級はガソリンエンジン・ジーゼルエンジン・シャシ・二輪、2級はガソリン自動車・ジーゼル自動車・シャシ・二輪、1級は小型自動車・大型自動車・二輪、特殊はタイヤ・電気装置・車体の合計14の区分に分かれ、国家試験もこの区分ごとに実施されます。
 受験するためには、3級で1年以上、2級で3級合格後3年以上、1級で2級合格後3年以上、特殊で2年以上の実務経験が必要になります。大学・専門学校や職業訓練校で所定の課程を修了していれば実務年数が短縮されるほか、実技試験の免除制度などもあります。
 日本自動車整備振興会連合会が実施する「自動車整備技能登録試験」は、国家試験と同じ試験要領で実施されるため、試験に合格すると国家試験が免除されます。国家試験が年に1~2回、いくつかの限定された区分でしか実施されないこともあり、資格取得者の多くはこの登録試験を利用しています。
 自動車の整備工場が国の自動車分解整備事業の認証を受けるには、2級以上(シャシを除く)の整備士を置くことが要件になっています。このほかにも、車検ができる指定工場の自動車検査員も2級整備士以上であることが前提であったり、自動車販売業者などの整備管理者も整備士(3~1級)でなければならないなど、自動車整備士はさまざまな職場やしごとで生かすことができる資格です。

【専門性】知識★☆☆ 技能★☆☆ こんな試験

 各試験区分とも、学科試験と実技試験が行われます。
 学科試験は4肢択一マークシートによる筆記試験で、学科試験に合格すると次に実技試験に進みます。実技試験に不合格の場合は、2年間(2回)は学科試験が免除されます。
 1級の学科試験は、筆記試験と口述試験があり、筆記試験に合格すると口述試験に進み、口述試験に合格すると実技試験に進みます。口述試験で不合格の場合は、2年間(2回)は筆記試験が免除されます。口述試験では、設定された依頼内容をもとに問診を行い、整備する内容を依頼者に説明します。
 実技試験では、設問をもとに点検などを行い、確認結果や測定結果を解答します。
 2級以上では、全体での得点のほかに、学科ではエンジン・シャシ・整備機器・法規といった各分野、実技では各問題ごとの部分点も合否の判定基準とされます。
 なお、現行の試験制度での年数も浅く、各試験の合格率にはかなりの幅がありますので、あまり目安にはなりません。また、1級は永らく試験が行われませんでしたが、小型自動車の試験が平成14年以降ようやく実施されています。

【目安】学習期間2年間、費用250万円程度(※2級養成課程の専門学校の場合)こんな勉強

 学歴・実務経験・試験区分などによって、勉強の手段や内容は十人十色になります。
 まず、整備士をめざす近道でもあり修業メリットも大きいのが、修業後2年間は実技試験が免除される、国土交通大臣認可の自動車整備士養成施設です。養成施設には、主に未経験者を対象とする一種養成施設と、実務経験者を対象とする二種養成施設があります。
 一種養成施設は「○○自動車大学校」といったような校名の専門学校や工業系の大学・高専・高校で、3級養成課程は中卒者対象に1年以上、2級養成課程は高卒者対象に2年以上の修業年限で、卒業後は実務経験がなくても該当級の試験を受験できます。1級養成課程は、2級のガソリン自動車かジーゼル自動車の取得者が対象で3年以上の修業年限ですが、ガソリン・ジーゼルの両方を取得している場合は2年の就業年限に短縮できます。
 二種養成施設は各都道府県自動車整備振興会の自動車整備技術講習所で、働きながら夜間や休日に勉強します。2級・3級の養成課程は6ヶ月の就業年限、1級養成課程は、2級のガソリン自動車かジーゼル自動車の取得者が対象で1年6ヶ月の修業年限ですが、ガソリン・ジーゼル両方取得の場合は1年の就業年限になります。
 このほか、養成施設以外の大学・専門学校・高専・高校の場合であっても、修了した科目が機械学科などの自動車整備に関連する科目であれば、各級の受験に必要な実務年数が短縮されます。また、職業訓練校の自動車整備科などを修了した場合も、実務年数の短縮や試験の一部免除があります。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  国土交通省
 自動車整備技能登録試験は、一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会
◆試験科目(※2級の場合)
[学科試験]
(1)構造、機能、取扱法に関する一般知識/(2)点検・修理・調整・完成検査の方法/(3)整備用の試験機・計量器・工具の構造、機能、取扱法に関する一般知識/(4)材料・燃料油脂の性質、用法に関する一般知識/(5)図面に関する初等知識/(6)保安基準その他の自動車の整備に関する法規
[実技試験]
(1)基本工作/(2)点検・分解・組立て・調整・完成検査/(3)一般的な修理/(4)整備用の試験機・計量器・工具の取扱い
◆合格基準
●3級・特殊
[学科]:全体で70%以上の得点
[実技]:全体で60%以上の得点
●2級
[学科]:各分野とも40%以上、かつ全体で70%以上の得点
[実技]:各分野とも40%以上、かつ全体で60%以上の得点
●1級
[学科]:各分野とも40%以上、かつ全体で80%以上の得点
[実技]:各分野とも40%以上、かつ全体で80%以上の得点
◆合格率
特殊は60~90%、3級は40~70%、2級は30~90%、1級は20~30%程度
※自動車整備技能登録試験の学科試験の場合


 
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