航空工場検査員
航空機の製造・修理の認可事務に係る国家資格です。
職種・業界: | 運輸・倉庫に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 6月下旬~7月上旬 | |
試験実施日: | 10月上旬 | |
合格発表日: | 1月中旬 | |
受験地 : | 東京 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
航空機の製造工場・修理工場と、航空機部品の製造工場では、従業員の中から航空検査技術者を選任して、あらかじめ認可を受けた方法で製造・修理を行っていることを確認させなければならないことが、航空機製造事業法で決められています。
この航空検査技術者になることができる資格が、航空工場検査員です。
航空工場検査員の資格を取るには、国家試験に合格することが要件で、試験は、航空機・航空機用原動機・航空機用プロペラ・回転翼・降着装置・発電機など、全部で13の試験区分に分かれます。
なお、航空機の製造・修理方法などの認可や検査は、経済産業省の航空工場検査官が行いますが、経済産業大臣の指名を受けて、航空工場検査員がこうした事務手続きを行うこともできます。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
試験は、○×式や語群選択式などのマークシート問題になります。
試験科目は、試験区分によって異なりますが、「法およびその附属法令」の科目は全試験区分共通で、それ以外は、各試験区分の航空機や航空機部品に関する構造や性能、製造・修理方法などに関する科目になります。
なお、大学や高専・専門学校などで航空工学などの所定の学科を修了している場合は、構造や性能に関する科目の受験免除を受けることができます。
試験に合格するためには、すべての科目が合格基準を満たすことが条件ですが、1科目でも合格基準に達した科目については、その後3年間は科目免除が受けられます。
【目安】費用1~3万円程度こんな勉強
過去問題集はありますが、受験対策用の参考書のようなものはありませんので、各科目分野の専門書で勉強する必要があります。なお、大学理工学部卒業など学歴による科目免除が受けられる場合は、法令科目と製造・修理方法に関する科目のみの勉強ですみます。
受験資格に制限はありませんが、航空機や航空機部品の製造・修理に携わり経験を積みながら、仕事のステップアップとして資格をめざすのが一般的です。
試験概要
◆主催団体
経済産業省 製造産業局航空機武器宇宙産業課
◆試験科目(※航空機の試験区分)
(1)法およびその附属法令/(2)航空機の強度、構造および性能に関する理論/(3)航空機の材料に関する事項/(4)航空機の製造および修理の方法に関する事項/(5)航空機用原動機の強度、構造および性能に関する理論/(6)航空機用プロペラの強度、構造および性能に関する理論/(7)回転翼の強度、構造および性能に関する理論
◆合格基準
「法およびその附属法令」「製造および修理の方法に関する事項」の2科目は70%以上、その他の科目は60%以上の得点
◆合格率
30~50%程度
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航空工場検査員 |
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