通訳案内士

日本を紹介する通訳ガイドの国家資格です。

職種・業界:

通訳

資格の種類:
試験方法 : ,
受験資格 :
受験申込日: 5月中旬~6月中旬
試験実施日: [筆記試験]:8月下旬の日曜日
[口述試験]:12月上旬の日曜日
合格発表日: 2月上旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・名古屋・京都(または大阪)・広島・福岡・那覇・ソウル・北京・台北
※口述試験は東京(または埼玉)・京都(または大阪)・福岡
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格

 通訳案内士法により、外国人旅行客に付き添って日本を案内する場合、報酬を得て行うには通訳案内士の国家資格が必要になります。
 通訳案内士の資格は、国家試験に合格して、各都道府県に登録をすることによって取得できます。
 国家試験では、日本に関する知識と、外国語のコミュニケーション能力が試されますが、対象となる外国語は、英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・韓国語・タイ語の10の言語になります。
 通訳案内士は、旅行会社や通訳サービス会社に籍を置いてしごとをしますが、雇用形態は正社員ではなく、フリーランスの登録社員の場合が大半です。
 以前は合格率5%前後の難関資格でしたが、国の観光立国推進基本計画によって試験難易度が緩和され、資格登録者数も増えています。また登録者が少ない地域では、都道府県単位で資格試験を行う地域限定通訳案内士の制度もあり、一部の自治体で実施されています。

【専門性】知識★★☆ 技能★★☆ こんな試験

 試験は、筆記試験と口述試験が行われます。
 筆記試験は、(1)外国語についての筆記試験、(2)日本語による筆記試験の大きく2科目があり、(1)の外国語は10の言語の中の1言語について記述式問題が出題されます。選択される言語のトップは英語で約70%を占め、中国語・韓国語と続きます。(2)の日本語はさらに地理・歴史・一般常識の3科目に分かれ、4肢択一のマークシート問題が出題されます。筆記試験の全科目が合格基準を満たした場合のみ、次の口述試験に進みますが、一部の科目だけ合格基準を満たした場合も、次回の試験に限り、その科目は免除になります。
 口述試験では、通訳案内のロールプレイを行います。口述試験に不合格の場合は、次回に限り筆記試験が免除されます。
 また、新たに別の外国語で受験する場合は、筆記試験の地理・歴史・一般常識の3科目が免除されます。
 そのほかに、旅行業務取扱管理者試験の合格者は筆記試験の地理が、英検1級合格者やTOEIC®テスト840点以上は筆記試験の外国語(英語)が、歴史能力検定の日本史1級・2級の合格者は歴史の科目が免除になるなど、他資格保有により1次試験の科目免除が受けられます。

【目安】費用1~30万円程度こんな勉強

 外国語に関しては、高度な文法・語彙や長文読解力は必要ではなく、日本人の生活習慣・伝統文化・社会事情などを外国語でわかりやすく説明するための、説明力・語彙力や会話力が必要になります。
 日本の地理・歴史・一般常識についても、高度な知識や細かい知識ではなく、中学・高校レベルの主要な内容のうち外国人の関心が強いものに関する知識が求められます。一般常識については、新聞に掲載される内容も含まれます。
 初学者の場合は、通訳案内士のスクールや通信講座で勉強するのが効率的ですが、一定レベルの語学力がある場合は、市販の参考書や問題集を使って独学でも十分に合格できる試験です。必要な語学力の目安は、英語であれば英検準1級程度、中国語であれば中国語検定準1級程度と言われています。

試験概要

◆主催団体
  日本政府観光局
◆試験科目
●筆記試験
(1)外国語についての筆記試験:英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・韓国語・タイ語のうち1ヵ国語
(2)日本語による筆記試験:日本地理/日本歴史/産業・経済・政治・文化に関する一般常識
●口述試験
通訳案内の実務(外国語による実践的コミュニケーション能力と人物考査)
◆合格基準
●筆記試験
(1)外国語についての筆記試験:概ね70%以上の得点
(2)日本語による筆記試験:各科目とも概ね60%以上の得点
●口述試験
非公開
◆合格率
15~30%程度


 
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