高圧室内作業主任者
圧気工法による高圧作業現場に必置の国家資格です。
職種・業界: | 土木に関する資格 |
|
---|---|---|
資格の種類: | 国家資格(設置義務資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 各試験日の2ヵ月前から2日前まで | |
試験実施日: | 5・11月 ※受験地ごとに異なる |
|
合格発表日: | 各試験日の概ね1週間後 | |
受験地 : | 北海道・宮城・千葉・愛知・兵庫・広島・福岡 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
海底工事や地下水が多い軟弱地盤の基礎工事では、掘削箇所にケーソンと呼ばれる箱(作業室)を設けて、その内部に圧縮空気を送り込むことによって水や泥の流入を防ぐケーソン工法(潜函工法)が用いられます。またトンネル工事では、圧縮空気で湧水の流入を防ぎながら鋼鉄のブロックを組み上げていくシールド工法が用いられます。
こうした圧気工法を行う場合、人体への高気圧障害などの危険を伴うため、高圧室内作業主任者を置いて作業の安全をはかることが、労働安全衛生法で義務づけられています。
高圧室内作業主任者になるには、国家試験に合格して免許を取得しなければなりません。試験は誰でも受験できますが、合格後に免許を取得するは、2年以上の実務経験が必要になります。
高圧室内作業主任者の主な職場は、海底工事やトンネル工事などを行う建設会社ですが、資格があれば、待遇面でのメリットのほか管理・監督者をめざす上でも有利です。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験は、5肢択一のマークシート方式で行われます。
試験科目は、「(1)圧気工法」「(2)送気及び排気」「(3)高気圧障害」「(4)関係法令」の4科目で、各科目40%以上、全科目合計で60%以上の得点が合格ラインです。
試験は、5月に北海道・千葉・兵庫・福岡、11月に宮城・愛知・広島の各安全衛生技術センターで実施されます。
【目安】費用1~3万円こんな勉強
「(1)圧気工法」は、ケーソン工法やシールド工法の理論・方式や作業方法、工事に伴う有害ガスなどの勉強になります。
「(2)送気及び排気」は、送気設備の機能や高圧室内業務の管理方法、事故発生時の緊急対応などの勉強です。
「(3)高気圧障害」は、窒素酔いや酸素・二酸化炭素中毒、禁忌となる持病や救命処置などの勉強です。
「(4)関係法令」は、高圧室内業務や作業主任者に関する法令上の規程や留意事項の勉強です。
日本圧気技術協会では、東京・名古屋・大阪で受験準備講習会を行っています。また、講習テキストの販売もしていますので、テキストを用いた独学での試験合格も可能です。
試験概要
◆主催団体
公益財団法人 安全衛生技術試験協会
◆試験科目
(1)圧気工法/(2)送気及び排気/(3)高気圧障害/(4)関係法令
◆合格基準
各科目とも40%以上、かつ全体で60%以上の得点
◆合格率
90%程度
|
||
|
高圧室内作業主任者 |
|
|