システムアーキテクト

システムエンジニアとしての専門能力を証明する国家資格です。

職種・業界:

高度情報

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 7月中旬~8月下旬
試験実施日: 10月中旬の日曜日
合格発表日: 12月中旬
受験地  : 全都道府県
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★★ 独立開業★☆☆ こんな資格

 経済産業省が行う情報処理技術者試験のうち、もっともレベルの高いスキルレベル4に相当する高度情報処理技術者試験の一つです。
 システムアーキテクト試験は、情報システムやコンピュータ内蔵機器の組込みシステムの、文字どおり「設計者」としての専門能力を認定する試験です。
 構造設計、開発のための要件定義、要件を実現するためのシステム方式の設計など、開発を主導するシステムエンジニアに求められる専門性ですから、システム開発会社やフリーランスの技術者の間では高く評価されている資格です。また一般企業の情報システム部門においても、開発担当者の専門能力を測る資格の一つとなっています。

【専門性】知識★★★  こんな試験

 午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの順に、4つの試験が実施されます。それぞれの試験に基準点があり、基準点に達しなかった時点でそれ以降の試験は採点されず、4つすべてが基準点に達した場合に合格となります。
 午前Ⅰは高度情報処理技術者試験(スキルレベル4)の共通試験になっており、応用情報技術者試験(スキルレベル3)の午前問題からの抜粋になります。午前Ⅰが基準点に達した場合と応用情報技術者試験に合格した場合は、以後2年間はすべての高度情報処理技術者試験の午前Ⅰが免除されます。
 午前Ⅰ・午前Ⅱは4肢択一式マークシート問題で、午前Ⅱからはシステム開発に特化した問題になります。
 午後Ⅰ・午後Ⅱはそれぞれ記述式・論述式の事例問題で、午後Ⅰは4問中2問、午後Ⅱは3問中1問の選択問題になります。
 なお試験合格者は、弁理士の論文試験の選択科目など、他の国家資格や任用試験の一部免除も受けられます。

【目安】費用5万円前後こんな勉強

 午前Ⅱは基本的な知識レベルの確認が中心ですが、なかでもシステム企画とシステム開発技術に関する知識が多く問われます。
 午後Ⅰの記述式問題からは専門能力を試すような試験内容に変わります。午後Ⅰでは、システム開発に関わる事例問題が4問出題され、2問を選択して記述式で解答します。午後Ⅱでは3問出題されて1問を選択解答しますが、こちらは600~1,200字程度の論述式の設問になります。
 午後Ⅰ・午後Ⅱとも、情報システムの問題のほかに組込みシステムの問題も出題されます。
 さまざまな業種業態や製品に関する事例が出題されますので、システム開発の経験が浅い場合は過去問題を通じて問題慣れすることが重要になります。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  独立行政法人 情報処理推進機構(経産省)
◆試験科目
●午前Ⅰ(※高度情報処理技術者試験共通)
(1)テクノロジ系(基礎理論・コンピュータシステム・技術要素・開発技術)
(2)マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント)
(3)ストラテジ系(システム戦略・経営戦略・企業と法務)
●午前Ⅱ
(1)テクノロジ系(システム開発技術・コンピュータ構成要素・システム構成要素・データベース・ネットワーク・セキュリティ・ソフトウェア開発管理技術)
(2)ストラテジ系(システム企画・システム戦略)
●午後Ⅰ・午後Ⅱ
(1)情報システム:契約・合意/企画/要件定義/開発/運用・保守/関連知識
(2)組込みシステム:機能要件の分析・機能仕様の決定/機能仕様を満足させるハードウェアとソフトウェアの要求仕様の決定/汎用的モジュールの利用
◆合格基準
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰともに60%以上の得点、かつ午後ⅡがA~Dの4段階評価でAランクの得点
◆合格率
15%前後


 
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