土地区画整理士技術検定
土地区画整理事業の専門知識を認定する国家資格です。
職種・業界: | 不動産に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(認定資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 学歴要件あり , 実務要件あり | |
受験申込日: | 5月上~下旬 | |
試験実施日: | 9月上旬の日曜日 | |
合格発表日: | 12月上旬 | |
受験地 : | 東京・名古屋・大阪・福岡 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
土地区画整理事業とは、都市計画区域内のいびつな土地に、遊歩道や公園を配置しながら区画をきれいに整える事業です。地権者にとっては、土地の価値が上がるメリットと、土地の一部を区画整理のために提供(減歩)するデメリットがあるため、地権者との調整をはかりながら事業をスムーズに進める必要があります。こうした役割を期待されている国家資格が、土地区画整理士です。
土地区画整理士になるには、土地区画整理士技術検定に合格して、国土交通大臣から合格証明書の交付を受ける必要があります。検定試験を受験するには8年以上の実務経験が必要ですが、大学の建築・土木や法律・経済などの指定学科卒業は1年、指定学科以外の大卒は3年、高校の指定学科卒業は3年、不動産鑑定士は2年など、学歴・資格によって経験年数が緩和されます。
土地区画整理士は業務独占資格ではありませんが、資格があれば土地区画整理事業に関する専門知識の証しになりますので、事業を手がけている民間の不動産デベロッパーやコンサルタント会社で厚遇されます。また、地方公共団体や都市再生機構・住宅供給公社など、公的機関の土地区画整理事業にも有用な資格です。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
学科試験と実地試験から成ります。
学科試験は、「土地区画整理事業総論」「土地評価」「換地計画」「法規」の各科目について、4肢択一のマークシート試験になります。科目ごとの合格基準と、全体での合格基準を満たした場合に学科試験合格となります。
なお、不動産鑑定士試験の合格者は「土地評価」と「法規」の2科目が免除され、技術士試験の建設部門(選択科目は「都市及び地方計画」)の合格者で1年以上の実務経験があれば、学科試験が免除されます。
実地試験は、「換地計画」に関する記述試験になります。換地処分(地権者の減歩に対する補償)に関する実務的な内容となり、必須問題と選択問題があります。
学科試験・実地試験がともに合格基準を満たした場合に試験合格となりますが、学科試験のみ合格の場合は、次年度に限り学科試験が免除されます。
【目安】費用2~5万円こんな勉強
市販の参考書や問題集、受験対策のスクールや通信教育はほとんどありません。
全日本土地区画整理士会から過去問題集が出ていますので、これを用いた自学自習になります。また受験対策の講習会も実施されていますので、東京近郊であれば参加が可能です。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
国土交通省
※試験実施機関は、一般財団法人 全国建設研修センター
◆試験科目
●学科試験
土地区画整理事業総論/土地評価/換地計画/法規
●実地試験
換地計画
◆合格基準
●学科試験:各科目とも概ね40%以上、かつ全体で概ね60%以上の得点
●実地試験:全体で概ね60%以上の得点
◆合格率
学科試験・実地試験とも50%程度