情報処理安全確保支援士

情報セキュリティ分野の名称独占資格です。

職種・業界:

情報処理安全

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: [春期試験]:1月中旬~2月下旬
[秋期試験]:7月中旬~8月下旬
試験実施日: [春期試験]:4月中旬の日曜日
[秋期試験]:10月中旬の日曜日
合格発表日: [春期試験]:6月中旬
[秋期試験]:12月中旬
受験地  : 全都道府県
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★★ 独立開業★☆☆ こんな資格

 経済産業省が行う高度情報処理技術者試験の中の情報セキュリティスペシャリスト試験が、平成29年度より情報処理安全確保支援士試験となり、それまでの認定資格から名称独占資格に変わりました。
 情報処理安全確保支援士試験は、情報システムのセキュリティ機能の実現やセキュリティ管理など、情報セキュリティ分野の専門家としての能力を証明する試験で、試験に合格し、登録をすると、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」を名乗ることができます。
 アカウントの管理、暗号や認証、デジタル署名、ウィルス対策、ハッキング対策などセキュアな情報システムの構築・管理には欠かせない技術ですから、システム開発会社やフリーランスの技術者の間では高く評価されている資格です。また一般企業の情報システム部門においても、セキュリティ担当者の専門能力を測る資格の一つとなっています。

【専門性】知識★★★  こんな試験

 午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの順に、4つの試験が実施されます。それぞれの試験に基準点があり、基準点に達しなかった時点でそれ以降の試験は採点されず、4つすべてが基準点に達した場合に合格となります。
 午前Ⅰは高度情報処理技術者試験(スキルレベル4)の共通試験になっており、応用情報技術者試験(スキルレベル3)の午前問題からの抜粋になります。午前Ⅰが基準点に達した場合と応用情報技術者試験に合格した場合は、以後2年間はすべての高度情報処理技術者試験の午前Ⅰが免除されます。
 午前Ⅰ・午前Ⅱは4肢択一式マークシート問題で、午前Ⅱからは情報セキュリティ分野に特化した問題になります。
 午後Ⅰ・午後Ⅱは記述式の事例問題で、午後Ⅰは4問中2問、午後Ⅱは2問中1問の選択問題になります。
 なお試験合格者は、弁理士の論文試験の選択科目など、他の国家資格や任用試験の一部免除も受けられます。

【目安】費用5万円前後こんな勉強

 午前Ⅱは基本的な知識レベルの確認が中心ですが、なかでもネットワークとセキュリティに関する知識が多く問われます。
 午後Ⅰの記述式問題からは専門能力を試すような試験内容に変わります。大別すると、情報セキュリティに関するプログラミング・テクノロジ・マネジメントの3つのカテゴリーから出題され、午後Ⅰでは2つ、午後Ⅱでは1つを選択解答する方式ですから、3つのうち2つのカテゴリーにウエイトを置いて勉強する必要があります。なおプログラミングの言語は、C++、Java、ECMAScriptの3言語です。
 ほかの高度情報処理技術者試験の各分野に較べると、情報セキュリティは比較的勉強しやすい分野だと言われています。

参考書・問題集
  Amazon(本) Amazon(PCソフト)
スクール
  資格の学校TAC<情報処理>

試験概要

◆主催団体
  独立行政法人 情報処理推進機構(経産省)
◆試験科目
●午前Ⅰ(※高度情報処理技術者試験共通)
(1)テクノロジ系(基礎理論・コンピュータシステム・技術要素・開発技術)
(2)マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント)
(3)ストラテジ系(システム戦略・経営戦略・企業と法務)
●午前Ⅱ
(1)テクノロジ系(ネットワーク・セキュリティ・データベース・システム開発技術・ソフトウェア開発管理技術)
(2)マネジメント系(サービスマネジメント・システム監査)
●午後Ⅰ・午後Ⅱ
情報セキュリティシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守/情報セキュリティの運用/情報セキュリティ技術/開発の管理/情報セキュリティ関連の法的要求事項
◆合格基準
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱともに60%以上の得点
◆合格率
15%前後


 
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