言語聴覚士
発声・発音や聴覚などのリハビリ医療の国家資格です。
職種・業界: | 医療(専門職)に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 11月下旬~12月上旬 | |
試験実施日: | 2月中旬の土曜日 |
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合格発表日: | 3月下旬 | |
受験地 : | 北海道・東京・愛知・大阪・広島・福岡 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ こんな資格
言語聴覚士とは、脳卒中の後遺症による失語症の人や聴覚障害のある人に対して、医師の指示のもとに、訓練や指導を行うリハビリ医療の専門職です。また、咀嚼(そしゃく=食べること)や嚥下(えんげ=飲み込むこと)の障害も言語聴覚士の専門領域になります。
言語聴覚士になるには、国家試験に合格して免許を取得しなければなりません。そして国家試験の受験資格を得るには、言語聴覚士の養成課程のある大学や専門学校で3年以上、一般大学の既卒者であれば2年間の専門教育を受けなければなりません。
言語聴覚士の職場は、病院・クリニックなどの医療機関がもっとも多く、そのほかには保健所・保健センターなどの保健機関、身体障害者福祉センターなどの福祉機関、ろう学校・養護学校などの教育機関などがあります。また、独立開業をされる方もいらっしゃいます。
理学療法士・作業療法士と並ぶリハビリの専門職であり、言語聴覚士として5年以上のキャリアを積めば、介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格も得られます。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
試験は午前と午後の2部構成で行われ、午前・午後とも一般的な知識を試す問題が出題されます。
出題範囲は基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学などの専門領域ですが、出題・解答形式は5肢選択のマークシート方式になります。
3年間の専門教育の成果を確認する試験ですが、合格率は60%前後と、理学療法士や作業療法士に較べると低い傾向にあります。
【目安】学習期間2年間、費用250万円程度(※大卒者の場合)こんな勉強
言語聴覚士の養成課程のカリキュラムは、一般教養科目、基礎医学・臨床医学・心理学・言語学・音声学などの専門基礎科目、失語障害・高次脳機能障害学・嚥下障害学・言語発達障害学・聴覚障害学などの専門科目、そして臨床実習の4つに分かれます。
臨床実習は、病院や福祉センターなど言語聴覚士が働いている現場で行われます。1年次は見学程度ですが、最終年次には数週間に及ぶ実習を通じて、患者さんとの接し方や基本的な検査、訓練や指導を実際に体験します。
入学するためには入学試験に合格しなければなりませんが、専門学校の場合の試験科目は、高校卒業レベルの国語・英語・生物・数学といった一般教養科目と、面接試験になります。
大卒者を対象とした2年課程の場合は、入学試験も書類選考・論文・面接のみの場合が多いですが、カリキュラムは専門基礎科目・専門科目・臨床実習を2年間でこなすため、かなりハードな学生生活になります。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
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試験概要
◆主催団体
厚生労働省
◆試験科目
基礎医学/臨床医学/臨床歯科医学/音声・言語・聴覚医学/心理学/音声・言語学/社会福祉・教育/言語聴覚障害学総論/失語・高次脳機能障害学/言語発達障害学/発声発語・嚥下障害学/聴覚障害学
◆合格基準
全体で60%以上の得点
◆合格率
60%前後