エックス線作業主任者
エックス線装置を用いる事業場に必置の国家資格です。
職種・業界: | 化学に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(設置義務資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 各試験日の2ヵ月前から2日前まで | |
試験実施日: | 1・3・5・7・9・11月 ※受験地ごとに異なる |
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合格発表日: | 各試験日の概ね1週間後 | |
受験地 : | 北海道・宮城・千葉・愛知・兵庫・広島・福岡 ※ほかに、各都道府県で出張試験 |
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取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
エックス線は、医療現場でのレントゲン撮影以外に、構造物の溶接検査や機械部品の内部構造調査など、工業分野で用いられる場合があります。エックス線を用いる作業は、放射線被曝の恐れがあるなど、危険度の高い作業でもあります。
このため、医療用を除くエネルギー量が100万電子ボルト未満のエックス線装置を使用する事業所は、放射線管理区域ごとにエックス線作業主任者を置いて作業の安全をはかることが、労働安全衛生法で義務づけられています。ちなみに、100万電子ボルト以上のエックス線を含む放射線全般については、放射線取扱主任者という別の国家資格の業務範疇になります。
エックス線作業主任者になるには、国家試験に合格するか、あるいは診療放射線技師・原子炉主任技術者・第1種放射線取扱主任者のいずれかの免許があることが条件となります。なお、国家試験は誰でも受験できますが、合格後の免許は、18歳以上の年齢であることが取得条件になります。
エックス線作業主任者の主な職場は、メーカーや建設業者、非破壊検査会社などですが、資格があれば、待遇面でのメリットのほか管理・監督者をめざす上でも有利です。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験は、5肢択一のマークシート方式で行われます。
試験科目は、「(1)エックス線の管理に関する知識」「(2)関係法令」「(3)エックス線の測定に関する知識」「(4)エックス線の生体に与える影響に関する知識」の4科目で、各科目40%以上、全科目合計で60%以上の得点が合格ラインです。
第二種放射線取扱主任者の免許があれば(3)と(4)、ガンマ線透過写真撮影作業主任者の免許があれば(4)が、それぞれ受験免除になります。
試験は、3・11月に北海道・宮城・千葉・愛知・兵庫・広島・福岡の各安全衛生技術センターで、1・5・7・9月に一部地区の安全衛生技術センターで実施されるほか、各都道府県でも出張試験が実施されます。
【目安】費用1~3万円程度こんな勉強
「(1)エックス線の管理に関する知識」は、エックス線装置の原理や構造、取扱いに関する勉強になります。
「(2)関係法令」は、電離放射線障害防止規則と労働安全衛生法の中の関係条文に関する勉強です。
「(3)エックス線の測定に関する知識」は、放射線測定器や線量計の原理・構造や特徴に関する勉強です。
「(4)エックス線の生体に与える影響に関する知識」は、エックス線が人体の組織・器官に与える影響や、線量に関する勉強になります。
市販の参考書や問題集を使った自学自習のほかに、各都道府県の労働基準協会が開催する2日間の受験講習会に参加して勉強することもできます。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
公益財団法人 安全衛生技術試験協会
◆試験科目
(1)エックス線の管理に関する知識/(2)関係法令/(3)エックス線の測定に関する知識/(4)エックス線の生体に与える影響に関する知識
◆合格基準
各科目とも40%以上、かつ全体で60%以上の得点
◆合格率
50%程度
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エックス線作業主任者 |
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