保健師
地域社会の保健指導にたずさわる国家資格です。
職種・業界: | 介護・福祉・保健・心理に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 11月下旬~12月中旬 | |
試験実施日: | 2月下旬 | |
合格発表日: | 3月下旬 | |
受験地 : | 北海道・青森・宮城・東京・愛知・石川・大阪・広島・香川・福岡・沖縄 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ 社会生活★☆☆ こんな資格
保健師は、看護師が1年間の保健師養成課程を経て、保健師国家試験に合格することによって免許を取得できます。
保健師の仕事は、健康の維持管理のための教育活動や指導ですが、勤務先に応じて行政保健師・産業保健師・学校保健師の3つに分かれます。
行政保健師は、自治体の保険所や保険センターに勤めて、地域住民への保健指導や公衆衛生活動を行います。産業保健師は企業に勤めて、従業員の生活習慣病予防やメンタルヘルスの管理にあたります。学校保健師は、学生や教職員の健康維持・増進が仕事です。
保健師国家試験合格者は、所定単位の履修要件を満たしていれば、申請によって養護教諭2種免許も取得でき、小・中・高校の保健室の養護教諭として勤務することもできます。また申請によって第1種衛生管理者の資格も取得できるほか、5年以上の実務経験があれば介護支援専門員(ケアマネジャー)
の受験資格も得られます。
なお保健所や保険センター、公立学校に勤務するには別途、職員採用試験(公務員試験)に合格する必要があります。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験科目は、地域看護学、疫学・保健統計、保健福祉行政論の3科目です。
午前と午後の2部構成で行われ、どちらも5肢択一などのマークシート問題が出題されます。
合格率は90%前後ですから、保健師養成課程での学習成果を確認する意味合いの試験、という位置づけになります。
【目安】学習期間1年間、費用50~100万円こんな勉強
保健師養成課程で学ぶ内容は、地域看護学や公衆衛生看護学と呼ばれる分野で、具体的には保健福祉行政論・保険統計学・疫学・公衆衛生看護学などの勉強です。
一般講義のほかに臨地実習が占める割合も多く、保健所や保険センターでの健康相談、母子保健の家庭訪問や自宅介護の高齢者宅訪問を通じて、地域住民からの相談への対応法や指導法を学びます。
自殺や虐待、独居老人、災害によるストレス増加が問題視される中、地域看護を勉強する意義は、今後ますます高まっていきます。
なお保健師養成課程のある短大や専門学校の入学試験は、医学・看護の専門科目、国語・英語・数学などの教養科目、そして面接試験が一般的です。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
厚生労働省
◆試験科目
地域看護学/疫学・保健統計/保健福祉行政論
◆合格基準
概ね60%以上の得点
◆合格率
90%程度